セミナー「老後に備えて・日米比較」の報告

 

セミナー案内講師プロフィールは 文末を参照ください。)

2007年11月18日(日)に行われたセミナーは単に高齢期を迎える方々のみではなく、アメリカに住む日本人が直面するいろいろなケースに対する答が見つかったという意味でも本当に目からウロコの連続でした。Permanent Visa(永住権、グリーンカード)で日本に帰って老後を過ごしていた人が治療のためにメディケア(Medicare、アメリカ政府が管轄する高齢者用医療保険)を使ってアメリカでの先進医療を受ける場合の問題、アメリカ国籍を取得した人が日本へ帰って老後を迎える場合、日本にいる親をアメリカで介護するケース、日本の国民保険は日本国内だけでなく世界中で有効であるが、実際のところはどうか。。。ということなど、今までどこに聞いたらいいのかという疑問や漠然とした不安が一挙に吹き飛んだ、私個人にとっては知識と知恵が満載の素晴らしいセミナーでした。 

 

19名の参加者が目にも鮮やかで美味しい持ち寄りの昼食で歓談し、1時からのセミナーに集まりました。当日、NJ Transit の電車が動かないというハプニングがあり、マンハッタンから来られる予定だった講師の進藤由美さんの参加が心配されましたが、昼食の時間を取っていたお陰で参加者のお1人が車で迎えに行って下さる時間の猶予ができ、何とか時間通りにセミナーを始められたのは幸いでした。進藤さんには昼食もそこそこに 、高齢期を迎える前の心構え、準備項目、メディケアの詳しいカバー(負担)内容の説明、申請を忘れた場合の落とし穴、メディケアの資格がない場合(税金の申告で夫婦片方しか働いていない場合で、しかも夫婦合算 税金申告(Joint Return)をせず、その後、離婚とか自営業でほとんど税金申告していなかった場合)などの例を挙げて説明してくださいました。

 

会員からは説明の度に活発に質問が出され、ユーモアたっぷりの質疑応答の中、終始和やかで楽しい雰囲気のセミナーとなりました。場所を提供された真鍋さんには飲み物、お料理、買い物、会場設定と本当にお世話になり、有難うございました。32枚の資料を8枚に圧縮コピーして下さったり、プロジェクターを貸して下さったケイさん、有難うございました。早くからいらして受付をして下さった石川さん、それにコンピューターを貸して下さったり、 進藤さんに帰りの車を出された近藤三奈さん、心よりお礼を申し上げます。非会員として参加した私の友人が進藤さんをマンハッタンから連れて来て下さいましたが、感謝、感謝です。

 

今回は高齢者医療保険と日米の介護施設を中心にお話を伺いましたが、次はお金の問題を中心にお願いしようと思っています。一回のセミナーではとても頭の整理もできませんし、奥深くかつ幅広い知識が必要であると感じました。また進藤さんも「団体に所属し、ネットワークを広げていくことは大切なことで、プリンストン日系人会(PJA)のような団体でこういう情報や知識を得る機会を持てるというのは素晴らしいことですね。」とPJAの存在意義について何回もおっしゃって下さって嬉しかったです。

 
奥田佳子

セミナー「老後に備えて・日米比較」のお知らせ

 
日時: 11月18日(日)11時半より (昼食は各自持ち寄りです。)
セミナー: 1時から3時まで。
参加費: 1人10ドル (当日、徴収いたします。)
場所: 真鍋信子さん宅 (出席者には住所をお知らせします。)

話題としては、

 * メディケア制度 (留意しなければならない点) 

 * 介護施設(日本の施設も含む)どんな選択があるか、費用、選ぶ際の留意点

 * その他 ---  メディケイド、介護保険(日米両方の制度)

 

進藤さんは日本の介護保険制度、介護施設などにも詳しいので、日米の比較も交えてお話してくださいます。特に医療介護問題に焦点をあてて(年金についてはまた別の機会にしたいと思っています)今回はお話いただきます。

 

奥田佳子

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講師・進藤由美さんのプロフィール

 

東京生まれ。早稲田大学大学院(健康科学専攻)修士ならびにコロンビア大学大学院(公共政策学専攻)修士卒。日本心理学会認定心理士。学生時代より高齢者福祉施設でのボランティアならびに研究活動に携わり、卒業後、在宅サービスセンターマザアス氷川台にてホームヘルパー派遣業務の相談員、デイサービスのケアワーカーなどを経て、2000年に渡米。日米ソーシャルサービス(JASSI)や国連傘下のNGOGlobal Action on Agingでのインターンを経験しつつ、日本人・日系人高齢者の介護・生活相談を行う。現在はニューヨーク日系人会傘下の邦人・日系人 高齢者問題協議会のメンバーとして、コミュニティーへの情報提供活動やウェブサイト管理、生活相談などを行う。共著に「超高齢社会の福祉工学」(中央法規出版)、研究報告書に「在宅環境整備のための援助方法に関する研究」(日本社会事業大学)、「シニア世代の福祉施設入所の適応プロセス」(財団法人シニアプラン開発機構)、「在米邦人・日系人の高齢期に対する意識調査」(邦人・日系人 高齢者問題協議会)、など。

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