第6回 邦人・日系人高齢者問題協議会議事録

日時:2005年9月28日(水)午後35時 ニューヨーク日系人会にて 

1.スーザン大沼会長の挨拶の後、ロサンゼルスにある敬老ホーム (http://www.keiro.org/KSP/ksindex3.htm)の見学の報告を行った。

1)   設立の目的:敬老ホームは、1960年代に日系二世が「親の介護を日本的に行いたい」という希望によって設立された。設立に当たっては、すでにあった病院とユダヤ人によるナーシングホームを改築し、それを敬老ホームとした。

2)   施設数と職員:現在敬老ホームはロサンゼルス近辺に6箇所あるが、日本町にあるものだけが万床で、サンノゼや他の地域にあるものにはベッドの空きがある。職員数は約600人で日本人・日系人が多い。またボランティア数は1000人を数える。

3)   施設の特徴とレント:入居者の大半は日本人・日系人が大半のため、食事は日本食が多い。建物は非常に豪華で、インターネットも完備し、部屋も非常に広いStudioだが、レントは一ヶ月1550ドルと手ごろな値段である。またメディケイドを利用者は、一ヶ月800ドルで、他の利用者との差額をファンドレイズで補っている。また、ナーシングホームだけの利益ではコストをまかないきれないため、デイケアやショートステイで利益を得ている。ディレクターのMr. Miyakeは敬老ホームのレントを上げることを希望しているが、日系二世がモーゲージを得て経営をスタートした経緯もあり、費用を上げることには反対が多い。

4)   入居者の特徴:現在の入居者は、新一世、二世と帰米の者が多く、東海岸から引っ越してきて入居する人もいる。しかし敬老ホームの人たちはこの先10年で日本人・日系人の人口が減り、代わりに他の民族の人たちが多くなるであろうと予測している。

5)   敬老ホームのアドバイスとしては、まず経営にかかるお金を算出し、それをカバーするだけの収入があることがわかるまでは施設を建てるべきではない、ということである。入居者の数が必要数を満たす、とわかってから、施設を建てなければ、コストばかりがかかってしまう。

 以上を踏まえた上で、大沼会長は、NYのケースを考えると、トライステイトエリアの高齢者を一箇所に集めるよりも、ニュージャージー、ウェストチェスター、ロングアイランドなど、各地域にそれぞれの高齢者サポートグループ、施設があり、そこで日本食を提供したり、日本語放送を受信するなどして地域の日本人・日系人高齢者をサポートするのが、効率的、かつ効果的ではないか、と報告している。また坂上氏(NYC)より、NYエリアの韓国人を例が紹介され、彼らは教会を中心に高齢者に情報を提供し、できるだけ一つのナーシングホームにグループで入居することを勧めているということが報告された。これは、ひとつのホームに多くの韓国人が入居することで、ホームの経営に影響を及ぼすことが出来るからである。

 2.続いて野田事務局長により、前回の議事録の承認が行われた。議事録の中にあった、領事館からの調査費については、現在調整中である。

 3.加山雄三コンサート当日の動きについて、確認があった。高齢者問題協議会のインフォメーションと登録用紙を、パンフレットに挟むかどうかについて、話し合いがもたれ、当日コンサートを聴きに来る人には、日本からの旅行者や若い年代層の人も考えられるが、協議会の宣伝を兼ねるためにも、全員に案内がいきわたるようにするべきという意見が大半を占めた。

 4.今後の活動内容、特に調査の実施方法について協議が行われた。調査用紙の配布について、日本語版と英語版の両方を全員に送るか、という質問に対し、本来であれば両方送るのが望ましいが、印刷費や郵送費にかかる費用を考えると、経費削減という観点から、調査対象者の第一言語がわかっている場合には、その質問紙のみ送るべき、という意見があった。質問紙の内容について、日本語版については、出席者全員の合意により、採択が決定。英語版に関しては、現在2パターンのものがあるため、今後、大沼会長と調査委員会とで話し合いが持たれることとなった。

 次回は10月26日3時−5時、日系人会で第七回高齢者問題協議会を開催予定。

記録−進藤由美