件  名 : 第1回邦人・日系人高齢者問題協議会・報告
 
差出人 : 大塚隆英
 
送信日時 : 2005/04/21 20:08
 

4月14日ニューヨーク日本国総領事館で行われた邦人・日系人高齢者問題懇談会に奥田会長と出席しましたので概要報告します。

この懇談会は近年高まりつつある邦人・日系人の高齢者問題を協議し協同で問題解決してゆきましょうという有志の発起でニューヨーク日系人会が主催したものです。ニューヨーク近辺の各種団体から約25名が出席した。総領事館からは安藤総領事、奥山領事他10名ほどの方が出席された。

まず生活情報誌“たんぽぽ”の近藤代表から、高齢者問題の実態が報告されたが、我々が普段聞いているよりこの問題の大きさ・深刻さが知らされた。新一世と言われる戦後アメリカに来てビジネスマン・自営業として活躍してきた人がリタイヤーして高齢になり、老後をどうするかと言う問題に直面している人が多いことを実例を挙げて報告した。ロサンジェルス、サンノゼ、シアトル、シカゴにはかなり成功した日本人老人ホームや高齢者ケアーセンターがあるが、ニューヨーク近辺にないことが報告された。この様な設備をゼロから設立してゆくのは非常に負担が大きく、現在運営されているretirement houseに働きかけて、日系人を受け入れてゆくように働きかけて行くのが良いのではないかとのサジェッションがあつた。

ニューヨーク日系人会大島副会長から何故ニューヨーク近辺では日系老人ホームが出来なかったの背景説明とニューヨーク日系人会の活動について説明があった。例として無料医療・生活・法律相談、敬老会ランチ、外出できない人への訪問と弁当配達など。日米ソーシャルサービス(JASSI)の藤松理事から高齢者のためのメディケアや社会保障年金、social security、生活保護の申請代行やお弁当デリバリー、フレンドリー訪問、元気コールなどのサービスの紹介があった。

ニューヨーク総領事館の奥山領事からニューヨーク近辺の在留邦人の統計データーが紹介された。在留邦人、日系人のより正確な統計データを取ることの重要性が討議された。

今回は問題提起のみでどの様に今後進めてゆこうかと言う話までには進展しなかったが、定期的に会合を持とうということで一致した。今後も適宜報告をしたいと考えています。この会合に出て感心したことは、“たんぽぽ”の近藤代表や“高齢者を良くする女性の会”の溝田代表のように若い日本女性がこの問題に真剣に取り組まれていることである。昔から日本人の老人ホームを持つことは夢として語られてきた。しかしその夢を共有する人が増えてきていることは心強いことです。日本語が話せ、ご飯と味噌汁を食べれる老人ホームがニューヨーク近辺に出来るのもそう遠くないかもしれません。プリンストン日本人会も夢の実現に寄与して行きたいと思います。

大塚隆英